床敷設施工際の仕様の違い
2021/03/22こんにちは。管理部の小嶺です。
今回、引き続き岡田工場おさらいシリーズです。
前回は床パネルの構成・種類についてでしたが、今回は床敷設施工際の仕様の違いについてお話していきたいと思います。
仕様といってもそこまで複雑な違いがあるわけではなく大まかに「土台載せ」と「土台内納め」の2つの仕様があります。
読んで字のごとくSFP床パネルを敷設する際に土台に載せるか土台の内側に載せるかの違いでしかありません。
◎土台載せ仕様の断面図
赤い線が合板の端部になり土台の上に床パネルを載せて敷設していきます。
スタンダードな仕様なのですが、柱に当たる所を切り欠く必要があります。
基本的に現場加工でご対応いただく場合が多いですが、パネル製造時に工場で加工をすることもあります。
◎土台内納め仕様の断面図
際根太を土台に打ち付け、際根太に載せて土台の内側にパネルを載せていきます。
この仕様の場合には土台内側にパネルが来るため、切り欠き加工がありません。
柱の切り欠きを避けたい場合やまた床下地を土台上部より少し下げる必要がある場合にこの仕様を選択します。
あまり間くずれが無い場合は土台載せ仕様では殆どが標準サイズ(908×908or908×453)のパネルに対して
土台内納め仕様の場合はパネルの端部が内側にくるため標準サイズ外のオーダーパネルが増えます。
◎例)同じ間取りだった場合の各仕様の割付 (左:「土台載せ」、右:「土台内納め」)
TO・XOなど末尾にOがつくパネルは寸法が908mm×908mm以外のオーダーパネルとなります。
このように同じ3640mm×3640mmの間取りでもパネルが内側に来る分、割付が微妙に変わってきます。
和室が絡む部屋や枠組(ツーバイフォー)の現場では内納め仕様になったりしますので
意外と内納め仕様の割付も多かったりします。
また土台より床のFLは下がる場合でも「帯板」と呼ばれる部材を使用することで超低床にも対応しております。
以上、今回は床パネル敷設の際の仕様の違いのお話でした。
それでは次回更新まで失礼いたします。